お金を払うことは価値を受け取ること
お金で受け取りたい価値はひとによって異なる。そんなことを考えてみたことはありますか?世界一の投資家であり、大富豪でもあるウォーレン・バフェット氏はこう言います。
「価格とは自分が払うもの、価値とは自分が受け取るもの」
「価格とは自分が払うもの、価値とは自分が受け取るもの」です。
価格とはモノに決められている値段ですよね。私たちは、お買い物をするときに、その決められた金額をいつも支払っています。決められた価格を自分で支払っているということです。
それにたいして、価値とは、自分にとってどれくらい役立つかという度合いです。私たちは、自分の立場や状況に応じて、そのモノの価値を決めています。そのため、価値とは、自分がどれくらい役立つかを決めて受け取っているものということです。
たとえば、1000円のランチに対して、「ボリュームがあって得をした」と思うひともいれば、「ボリュームしかなくて(味はイマイチで)損をした」と思うひともいます。同じ値段の同じ商品であったとしても、価値の受け取り方はさまざまなわけです。
でも、自分にとって「なにが価値か」ということがわからなければ、なにも受け取ることができません。いまの例でいえば、ボリュームに価値をおくのであれば、選んだランチは正解だったわけですが、ボリュームに価値をおかないのであれば、選んだランチは不正解だったということです。
自分にとって「なにが価値か」を意識してお買い物をしなければ、本当は必要のないモノやムダなモノにお金をつかってしまうことになります。
では、自分が受け取りたい価値を知り、本当に欲しいものを買うためにはどうしたらよいのでしょうか。
今日は、自分の受け取りたい価値を知って、お買い物上手になる方法をお話しますね。
①「何を」買うかではなく、「なぜ」買うかを考えます。
まず、大切なことは、何を買うかではなく、なぜ買うかを意識することです。欲しいものがあるときには、「何を」買うかではなく、「なぜ」買うかを考えます。「なぜ」その商品が欲しいのか、その本質を考えます。
たとえば、新しいノートパソコンを買う予定があるとしますよね。そんなある日、あなたは家電量販店に行きました。量販店には、最新型のノートパソコンがズラッとならんでいます。
そこへ店員さんが現れてこう言います。
「こちらの商品は、今週末まで値下げしているのでオススメですよ。しかも今なら、おまけでカメラもつけちゃいます!」
それを聞いたあなたは、思わず、「わーラッキー!じゃあ、これで!」と言いたくなりますよね。
でもちょっとまってください。このとき、大切なことは、何を買うかではなく、なぜ買うかです。どのパソコンがいいのかを選ぶ前に、まずはパソコンをかう理由を考えてみましょう。なぜノートパソコンが欲しいのか、その本質の価値を考えるのです。
気軽に持ち運びをしたいから
自宅で映画を見たいから
動画編集に挑戦したいから
といった具合です。
②商品の特徴を考えます。
次に、その本質を満たす商品の特徴について考えます。具体的にあげることが大切です。
気軽に持ち運びをしたいひとは、「重量が軽い」「大きさが小さい」「厚みがうすい」といった商品の特徴があげられるでしょうし、
自宅で映画をみたいひとは、「画面が大きい」「スクリーンが美しい」「通信速度が良い」といった商品の特徴があげられるでしょう
また、動画編集をしたいひとは、「CPUの性能が良い」「メモリが大きい」「編集ソフトがついている」といった商品の特徴があげられるでしょう。
こうして、自分が欲しいモノの特徴を具体的にあげることで、自分が受け取りたい価値を明確にしていきます。欲しいモノの本質的価値を考え、その価値を満たす商品の特徴を考えるということです。
③値札を見るまえに、価格を予想します。
ふむふむ・・・商品の特徴はわかった。じゃあ、買おう・・と思いますよね。でも、ここですぐに買ってはいけません。
商品の特徴がわかり、それに見合う商品を見つけたら、やってほしいことがあります。
それは、「価格予想ゲーム」です。
価格予想ゲームとは、読んで字のごとく、価格を予想することです。
わーこれがいいかも!と思う商品に出逢ったら、値札を見る前に、その商品がいくらかを予想しましょう。なぜ、価格を予想する必要があるのでしょうか。
というのも、私たちは価格で価値を判断してしまう傾向があります。価格を見てしまうと、価格のよしあしに影響を受けて、自分が求める価値を見失う傾向にあるからです。
たとえば、高いパソコンと安いパソコンがあれば、当然のごとく、高いパソコンのほうが性能が良いに違いないと思いませんか?
あるいは、元値が消されて、値札に「50%オフ」と書かれていれば、値引きされている商品に気持ちをもっていかれますよね。
ですが、価格とは他人がつけた金額です。冒頭にもお話しましたが、「価格とは自分が払うもの、価値とは自分が受け取るもの」です。他人が決めた価格にふりまわされるのではなく、まずは自分の受取たい価値を決めて、そのうえで、その価値に自分で値段をつけることがたいせつです。
金銭交渉が上手と言われるインド人は、あらゆる商品に値札がないために、小さな頃からモノの価値を見極める練習を積んでいるそうです。
インドでは商品に値札がありません。そのため、何を買うにも値段交渉をする必要があります。子どもたちは小さな頃からモノの価値を見極める練習を積んでいます。そのため、大人になったインド人はビジネス上での金銭交渉が上手であると言われます
すべての商品に値段がつけられている社会では、自分にとってのモノの価値を見極めることはとてもむずかしくなっています。
わーいいな!と思う商品があったら、値札を見る前に値段を予想してみましょう。その価格が自分の予想よりも高いものであれば、その価格はあなたが望む価値には見合わないものです。
逆に、その価格や自分の予想よりも安いものであれば、その価格はあなたが望む価値に見あうものと言えるでしょう。
まとめ
というわけで、今日は、「私が本当にほしいものはなに?お金で受け取りたい価値を知る」ことについてお話しました。
他人が決めた価格にふりまわされるのではなく、自分が受け取りたい価値を明らかにすることで、お買い物上手になりましょう。
その具体的な方法として、
「何を」買うかではなく、「なぜ」買うかを考えること、
その本質的な価値をもつ「商品の特徴」を具体的に考えること、
その上で、出会った商品の値札を見る前に価格予想すること、
がたいせつです。
今なにか欲しいものがあるひとは、この考え方を実践することで、価値あるお買い物をしてみてください。この3つの考え方は、手帳やノートに書きだすとなお良いです。手帳やノートに書きだすと、あなたの考えはより一層整理され、また、迷うことがなくなります。
「ノートパソコンにカメラをつけるよ~」と言われて、思わず心がゆらいじゃうあなた。
カメラはあくまでも、おまけの商品、つまり、付加価値です。付加価値にまどわされることなく、あなたが欲しい本質の価値を見つめましょう。
自分が本当に望む本質の商品を買うことに集中しましょう。
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