お財布

お金が貯まる財布にはポイントカードが少ない本当の理由

お金が貯まるお財布はだれ?

先日、関西の某人気バラエティ番組さんで『お金を整える』をご紹介させて頂きました。

そこで、出演者の方のお財布チェックをさせていただきました。普段使っているお財布を出して頂き、お金貯まるお財布がどうかを調べていくのです。

出演者3名のうち、2名は男性、1名は女性タレントさんでした。お財布の中身を見せて頂いたところ、男性ふたりのお財布には、ポイントカードがわんさか。一方、女性は、1枚もポイントカードを入れていませんでした。

「ポイントカードなんて要りません!」と言い切る女性に対して、「ずいぶん、金持ちだな!もったいないことしているな!」とつっこむ男性陣。

収録現場では、タレントさんたちのすごいツッコミにたじろぎましたが、ここで、本当に「もったいない」ことをしているのは誰なのかということを考えてみたいと思います。

「もったいない」のは、ポイントカードがあるひと?ないひと?

ポイントカードのはじまりは、「ヨドバシカメラ」のカードだと言われていますが、日本は外国人も驚くほどのポイントカード文化です。

新聞折り込みチラシでは、「ポイント2倍」のお店に魅かれますし、楽天ショップを開けば必死に「ポイント5倍」のお店を探します。

「ポイントカードをお持ちですか?」はレジでの挨拶となっていますし、「おつけしておきますね」と言われることにも何の違和感も抱かなくなっています。

確かに、ポイントは貯まればたまるほど、お得ですし、それで得られる楽しみも多いです。しかし、ポイントカードについて知っておくべき大切なことがあります。

それは、私たちが「ポイントカード」に自動反応をしている可能性があるということです。

ポイントカードは「引き金」となっている。

ポイントカードに自動反応してはいないか?

実は、私たちは「ポイントカード」があることにより、自分の意思とは関係なく、自動的に「お店に行く」反応をしている可能性があります。「ポイントカード」をもつことで、パブロフの犬のように「ポイントカードがあるから店に行く。そして、モノを買う」という行動を起こしている場合があるのです。

消費者の購買行動を説いた『影響力の武器』の著者ロバート・チャルディーニ博士は、私たちの購買行動には「引き金」があり、それに対して、自動的な行動パターンをとる傾向がある、ということを述べています。

例えば、ある会社がクーポン券の印刷を間違えてしまい、受取人にとって全然得にならない内容のクーポン券を発送してしまったそうです。しかし、これに対する顧客の反応は、割引率が間違いなく印刷されたクーポン券とほとんど変わりがなかったということです。

つまり、ひとはクーポン券という「引き金」に自動反応をしているだけで、割引率やその価格自体には意識を向けていないということです。

同様に、ポイントカードについても、そのポイント還元率や得られるサービスとは関係なく、ただ「お財布にポイントカードがある」という引き金に反応し、そのお店に出向いてしまっている可能性があります。

つまり、ポイントカードを持っているひとは、自分の欲しい商品を得るためにお店を選ぶのではなく、お財布に入っているポイントカードのお店を無意識に選んでいる傾向が高いということです。

ポイントカードに恩義を感じてはいないか?

また、チャルディーニ博士は、「ひとは、先に良いサービスを提示されて、それを受け入れると、その恩義に対して反応をしてしまう」ということも説いています。これは、他人からなにかを与えられると、自分も同様に与えようという意識がはたらくというものです。

例えば、スーパーで、ヤクルトの試飲を渡されて飲んでしまうと、どうしてもすぐには立ち去れなくなり、なんとなく見ているうちに買ってしまった・・という経験はありませんか。これも、ヤクルトの無料提供という「恩義」に対してお返しをしようと反応している結果です。

同様に、ポイントカードで1000円割引サービスを受けた良い経験があると、その恩義に対してお返しをしようという意識が働き、そのお店の常連さんになってしまう可能性があるということです。自分では「ポイントが貯まってお得だから」と思っているお店に限って、実は少々高い商品であっても「ポイントがあるし、いいかな」とギブアンドテイクに応えてしまっていることもあるのです。

こうして私たちは、知らず知らずのうちに、ポイントカードの魔法にかかっているのです。

ポイントカードは3枚まで

お店に言われるがままポイントカードをつくり、受け取ることはとても簡単な行為です。簡単だからこそ、それに頼りたくなるときもあるでしょう。けれども、これが日常的になってしまうと、やがて自分の判断力も鈍ってきます。お店や商品そのものの価値を判断する力を失い、結果として「もったいない」買い物を増やすことになります。

ポイントカードは、過去1年以内にポイントを換金あるいは商品に換えたことのあるカードだけを選びましょう。利用頻度の高い3枚までを選ぶのです。ポイントのためにお金をつかうのではなく、お金をつかうところを先にきめて、その上でポイントという特典を得ることです。

たいせつなことは、どこにお金をつかうか、どこにエネルギーを向けるかということ。お金が通る道を整えて、本当に大切なもの・好きなものに気づける環境を整えていきましょう。

「ポイントカードなんて要りません!」と言い切っていた女性タレントさん。さまざまな情報があふれる暮らしのなかで、自分が本当に好きなものを選ぶことに長けているのでしょうね。

さぁ、その方は一体誰だったのか・・・。

放送日が決まりましたら、フェイスブックページ(https://www.facebook.com/okanetotonoeru/)にてご報告させていただきますね!

 

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